テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1066名

調査対象:2022年9月30日〜10月1日

新年度になり、入社式や期初の社員総会など、社をあげてのイベントが続きます。ですが、コロナ禍においてはイベントを対面で行うことはできず、リモートを利用して開催されていた企業も多かったことでしょう。コロナ禍が収束しつつある現在においても、定着したリモートでのイベントを行うという企業もあるのでは? そこで今回はテレワークを利用した企業のオンラインイベントについて調査を実施しました。

オンラインの会社イベントは満足度が低い!?

まずはリモートでのオンライン入社式や社員総会の需要を調査するために「オンライン入社式やオンライン社員総会の満足度をお知らせください」というアンケートを実施しました。結果は以下の通りです。

Q.オンライン入社式やオンライン社員総会の満足度をお知らせください

まず、結果として満足度について「オンラインのほうが満足度は高い」という回答が27.6%に対し、「オンラインのほうがオフラインよりも満足度が低い」という回答が28.2%とやや高いことがわかりました。また、「オフラインとオンラインで変わらない」の合計は44.2%となっています。最も多いのは「変わらない」という回答になりますが、「満足度が低い」という結果のほうがやや多いかつ、オンラインでの開催であっても「変わらない」という結果を見る限りでは、会社のイベントをオンラインでやることのメリットを感じている人は少ないのではないかという仮説を立てることができます。では、満足度の低さの原因となっているのは、どのようなものなのでしょうか。

エラーやコミュニケーションの取りづらさが課題か

オンラインのイベントで満足度が低かった理由を調査するために上記のアンケートで「満足度は低い」と回答された方を対象に追加で「どういった点で満足度が低いですか」というアンケートを行いました。その結果は下記の通りです。

Q.満足度が低いという方へご質問です。どういった点で満足度が低いですか?

解答の上位に来ているのは「他の参加者とのコミュニケーションがとりづらい」「他の参加者の状況や反応がわかりにくい」という回答だったことから、満足度の低い原因のひとつが「参加者の反応の分かりづらさ」ではないかと考えられます。

また、それ以外にも接続不良というオンライン特有の課題が回答としてあがっています。これらの課題は以前実施したテレワークのデメリットについてのアンケートにおいて(※下図参照)「コミュニケーションの取りづらさ」が2位、「仕事の評価が不透明」が5位、「ネット回線」が7位と、似た項目が上位に挙がっています。イベントに限らずオンライン全体の課題として解決策を検討する必要があるのかもしれません。

Q.テレワークのデメリットは何ですか?

オンラインイベントの問題解決と仕組みの構築を

オンラインイベント開催における満足度の調査結果においては、満足度が低いと感じる参加者がやや多く、イベントの臨場感のなさ、それに加えて接続不良によるストレスが参加者の満足度を大きく下げてしまっていることがわかりました。

コロナが収束していくなかで今後はオフラインのイベントが増えていくかとは思いますが、オンラインイベントは、オフラインと比べて費用も安く、手軽にできるというメリットもあります。また会場のキャパシティにも左右されず、物理的な距離の問題で参加ができないなどという心配もないので、オンラインでのイベントはこれからも残るでしょう。ですが、現状は、満足度は低い結果となってしまっています。参加者の満足度を高めるためには、今回のアンケート調査で浮上したような課題を解決して、まずは参加者の不安材料を取り除くことが重要になってくるのではないでしょうか。

普段のリモートワークでも起こりうる課題は大きなオンラインイベントでも発生する可能性があります。これらの課題を乗り越えて、イベントの開催を状況にあわせてオンとオフで使い分けられるようになれば、なによりです。そのためにも、これらの課題を解決してイベントに成功している事例があれば、今後も追って取り上げていきたいと思いますので、ぜひご注目ください!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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