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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査対象:2020年9月1日〜9月4日

急速に普及が進んでいくテレワーク。新型コロナウィルスの流行により出勤を制限している会社も少しづつ増え始めている昨今、近々テレワークに切り替えるという方もいらっしゃるかと思います。ですが、テレワークの準備を進めるなかで困るのはテレワークをする場所。たしかに仕事部屋や書斎などがあればいいのですが、どんな家にも部屋やスペースに余裕があるとはいえません。

では、実際のところ先輩テレワーカーのみなさんは、自宅でテレワークを行う場合、どこで仕事をしているのでしょうか? 実際にアンケート調査を行ってみました!

テレワーカーの半数が ”あの部屋” をワークスペースに!

今回行ったアンケート調査ではテレワーカーの皆さま及びテレワーク経験者の皆さまを対象に「仕事をしている場所をお知らせください」という設問を用意しました。その結果、得た回答は以下のようなものです。

Q.仕事をしている場所をお知らせください。

なんと、今回の調査では約半数の方がリビングルームで仕事をしているという結果になりました。では、回答を詳しく見ていきましょう。

◆ダイニングルーム … 16.71%

普段、食事をするダイニングルームにはいつも使っている机や椅子があり、ノートパソコンさえあれば簡単にテレワークを始めることができます。家庭内においては、とてもテレワークがしやすい場所といってもいいでしょう。

ですが、本来ダイニングルームは言葉の通り食事をする部屋です。一人暮らしであればいいのですが、もしご家族がいるようでしたら食事の時間になるたびに場所の移動が必要になってしまうかもしれません。またその際、仕事に必要な道具を広げすぎると、後片付けが大変になってしまうかもしれません。

ダイニングルームで仕事をする場合は、食事の時間や家族の皆さんが使う時間とテレワークの時間に折り合いをつけてうまく使うといいのかもしれませんね。

◆リビングルーム … 49.58%

最も多かった回答となったのは、家庭内で最も広いリビングルーム。ダイニングがない場合も含めて、広い部屋でリラックスしながら仕事ができそうです。また、広い部屋を利用して部屋の片隅に仕事のスペースとなるデスクを設置、といった使い方もできそうなのが嬉しいところ。

……とはいえ、本来であればリビングはくつろぎの空間。テレビが設置してあることも多いため、ついつい電源を入れて番組に見入ってしまう、あるいは趣味に関するアイテムが保管されているため、ついつい気分が……と、案外誘惑が多い空間になってしまうことも。さらにダイニングルーム同様で、もし家族がいればリビングは家族にとってもくつろぎの空間です。仕事をしている横で家族の誰かがくつろいでいても、なかなか抗議しづらいのは確かでしょう。リビングで仕事をする場合には誘惑に負けない強い心はもちろん、家族のみなさんとは事前にどういうスケジュールで使うのかを話し合うのがベストかもしれません。

◆寝室 … 16.34%

普段、寝起きをする寝室でそのまま仕事をするという方も、案外多くいらっしゃるようです。たしかに起きたらすぐ仕事をすることができるうえに、終わったらそのまま就寝したり、疲れを感じたときにそのまま仮眠ができるというのは、テレワークの強みを最も生かしているといっても過言ではない……かもしれません。また、早朝や深夜を覗けば、昼間のうちは必然的に使いやすい空間になることも確かでしょう。近年ではベッドの上に設置できる簡易のデスクなども発売されているため、意外と快適なワークスペースになる可能性を秘めています。ただし、仕事をしているときに暖かい布団というのは、間違いなく最大の誘惑です。「効率が落ちてきたので、15分くらい仮眠を!」と思い、ちょっと布団に入ったら、ばっちり8時間寝てしまった! という事故もありうる話です。もっとも、ばっちり睡眠がとれたなら健康的で素晴らしいことなのですが……。

◆個室の書斎 … 27.39%

仕事専用のスペースを持っているテレワーカーの方は案外多く、実に約28%ものテレワーカーが仕事部屋で仕事をされているとの回答をいただきました。仕事部屋は仕事をするためのスペースとして開けた空間になりますから、当然のことながら仕事用のデスクや高性能なデスクトップパソコンを設置したり……と、理想の環境で仕事をすることができます。うまく環境を整えることができれば、オフィス以上に快適な仕事場になることは間違いありません。ですが、問題となってくるのはお住いの住宅との兼ね合いです。一人暮らしではともかく家族がいた場合、一部屋を仕事のために空けてもらうというのは家族全員の負担になってしまう可能性も。

とはいえ、快適かつ効率的なワークスペースとなる仕事部屋は、あればますます仕事の効率が上がりやすくなります。こういった場合も家族に対して正直に話してみるのもいいかもしれません。

◆喫茶店・飲食店/コワーキングスペース … 1.11%/0.84%

最後に、現在の新型コロナウィルスが流行している状況では非常に少数派になってしまいましたが、喫茶店や飲食店……あるいは専用のコワーキングスペースを使って仕事をするといったもの。オフィスだけではなく、どこでも仕事ができるということは自宅“以外”でも仕事ができるというということ。仕事がしやすい環境であれば喫茶店なども十分にワークスペースの候補になりうるのです。

今後、新型コロナウィルスの流行が落ち着いた際には、ぜひ外の空間におけるテレワークも試してみてください。

家庭内のワークスペースは工夫で「住めば都」!

今回、ダイニングやリビング、寝室や仕事部屋など、テレワーカーのみなさんから家庭内のワークスペースに関するアンケート結果を得ることができました。

今回の結果を顧みて、家庭内において仕事場所を選べない事情があると見受けられます。そういった制限のなかで、まずは使用できるスペースをどう使えばいいかを工夫すること。それが快適なテレワークを行うための大事な一歩なのかもしれません。もちろん、どのように仕事をおこなうのか、どれくらいのスペースが必要か……といった具体的なことを家庭内で話し合うのもいいかもしれません。せっかくのテレワーク、家庭内に理想的な空間を構築して、よりよい仕事の結果を残しましょう!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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