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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査対象:2020年9月1日〜9月4日

コロナ感染防止拡大がきっかけとなり、自宅などで作業を行うテレワークという働き方が日本でも一般的になりつつあります。移動時間を挟むことなく自宅で作業ができるのはテレワークにおける大きなメリットといえるでしょう。一方、テレワークに切り替えた方から「自宅では集中できない」「効率が悪い」といったような声を耳にすることがあります。主に自宅で作業をすることになるテレワークですが、オフィスと自宅ではどちらのほうが効率よく働くことができるのでしょうか。3つのアンケートから検証をしてみました。

ズバリ! 働きやすいのはどっち!?

まずはテレワーク経験者を対象に「会社と自宅と、どちらが働きやすいですか」というアンケートをとってみました。

Q.会社と自宅と、どちらが働きやすいですか?

アンケート結果を見ると、なんと回答結果がきれいに分かれました! 男性はやや「圧倒的に会社」「どちらかというと会社」と答えた方が多かったものの、結果を見ればオフィスのほうが働きやすい方と自宅作業のほうが効率よく働けると感じている方はだいたい半々のようです。

つづけて、テレワークとオフィスワークでそれぞれの働き方におけるメリットを検証してみました。

自宅作業で効率が上がった?下がった?

注目したアンケートは「テレワークの良かった点」というアンケート。

Q.テレワークの良かった点をお知らせください。

結果を男女別で比較すると、注目すべき回答は「やりがいある仕事ができている」(男性14.52%、女性12.52%)と「仕事に集中できるので生産性が上がった」(男性18.64%女性16.57%)の2つが挙げられます。とくに、2つ目ははっきりと「生産性が上がった」と回答していただいております。回答結果からみると、全体の3割以上は「効率が上がった」と考えて良さそうです。ですが、逆に「テレワークの困りごと(テレワークの悪かった点)」では以下のような回答も目立ちました。

Q.テレワークの悪かった点をお知らせください。

「効率が下がった」という回答はないものの「周囲のノイズ、騒音が気になる(男性10.57%、女性11.18%)」「家族の目が気になる(男性11.47%、女性10.79%)」といった回答からは、作業への集中を妨げる要因を読み取ることもできます。

また「仕事とプライベートの区別ができない」という回答にも注目したいところ。本来であれば自宅はリラックスできる場所であり、最もプライベートな空間です。だからこそオンとオフの切り替えがしづらくなってしまった結果「自宅では集中できない」要因の一つになっているのではないでしょうか。

オフィスは「働くことに特化した」空間

自宅とオフィスを比べた場合、オフィスのほうが圧倒的に働きやすい空間であることは間違いありません。そもそもオフィスは働く場所として設計された空間です。単純な仕事を行う上での機能を考えたらオフィスのほうに軍配が上がるでしょう。

ですが、オフィス勤務における問題点のひとつとして、ワーカーへのストレスが挙げられます。「テレワークの良かった点をお知らせください。」のアンケートでも触れられている通り「通勤時間がなくなり、ストレスがなくなった」「人間関係のストレスがなくなった」という回答が多く挙がっています。逆に言えば、そう答えた方はいままで通勤や人間関係のストレスを抱えていたと解釈することができるでしょう。それらのストレスが作業効率を妨げる要因になっていたのではないでしょうか。そういった意味では、自宅で作業する最大のメリットはストレスに仕事を阻害されないという点が挙げられると考えられます。

メリットとデメリットを理解して、働きやすい選択を!

「働くことに特化したオフィス」と「ストレスフリーな自宅」、どちらのほうが効率よく働くことができるのか。今回の検証で、オフィスのほうが効率よく仕事ができる方と自宅のほうが効率よく仕事ができる方はおおよそ半々に分かれているということがわかりました。オフィスと自宅ではそれぞれ仕事効率に関するメリットとデメリットが存在し、所属する企業や組織、住宅環境も個人によって様々なため、一概にどちらのほうが優れているとは言えないでしょう。

とはいえ、今まで多くの方にとって、そもそも「オフィスとテレワーク、どちらのほうが働きやすいか」という選択肢自体がなかったのが実情です。それが、近年のテレワーク普及によって働き方が多様化し、オフィスで働くことが当たり前だった方もテレワークのように場所を選ばず活躍できる世の中になりつつあります。

テレワークかオフィスか……自分に合った職場環境を選択して、より効率のいい仕事のやりかたを探してみてください!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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