テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査対象:2020年9月1日〜9月4日

2020年、新型コロナウィルス感染拡大がきっかけとなり世の中の様々なものがオンラインにシフトしていくようになりました。通勤はテレワークに、外食は「UberEats」や「出前館」などのオンラインで注文する形態のケータリング、会議は「Zoom」など、インターネットの力がフルに発揮されているといえるでしょう。

これらは感染症拡大でやむなく移行した一時的な処置だという意見も少なくありません。ですが、オンラインにシフトした環境で多くのメリットが明るみになったのも確かではないでしょうか。そこで、今回は世間がオンラインにシフトしたことで、どのようなメリットがあったのかを調査してみました!

ビジネス・プライベートともに
多くのメリットが得られるオンライン化

今回はオンラインに世間がシフトしていくなかでのメリットの調査ということで、まずはテレワークをしている方・していた方を対象に「テレワークの良かった点」についてアンケートをとってみました。

Q.テレワークの良かった点をお知らせください。
テレワーク・リモートワークの現状

こちらのアンケートは、用意された回答のなかからいずれかの回答を選ぶというもの(複数回答可)。そのなかでも上位に入った“よかった点”は以下のものです。

通勤でのストレスがなくなった
男性 59.68% / 女性 64.55%

最も多かったのは通勤によるストレスがなくなった、という点です。すし詰めの電車や渋滞にイライラしながら運転する通勤は、そもそもストレスになっていたようですね。

今まで通勤に使っていた時間も仕事やリフレッシュに使えるということも十分なメリットかと思います。

プライベート時間が充実した
男性 40.68% / 女性 39.88%

移動時間の削減や、周りに流されることなく、自分のペースで仕事ができるようになったことで業務効率が向上するなどの結果、プライベート時間が確保できるようになったと回答された方も多くいらっしゃるようです。

人間関係のストレスがなくなった
男性 23.66% / 女性 33.14%

実際に顔を合わせるとなれば、人間関係は悩みの種のひとつ。ですが、オンライン環境であれば、直接顔を合わせる機会は少なくなるため、ストレスフリーで仕事ができるのでは?

ほかにも「やりがいのある仕事ができている」「集中できるので生産性がある」など、といった回答もありました。続けて「世の中がオンラインシフトしてよかったと感じる点をお知らせください」というアンケートを実施。結果は以下のとおりです。

Q.世の中がオンラインシフトしてよかったと感じる点をお知らせください。
テレワーク・リモートワークの現状

仕事に関するオンラインシフトの恩恵はやはり男女ともに上位に来ています。なかでも多くの回答があったのは以下の2つ。

社内会議、顧客商談のための移動時間が削減され仕事が効率化した
男性 42.8% / 女性 37.6%

こちらでもメリットとして挙げられたのは移動時間の削減。やはり、時間を大幅に消費する移動はコロナ前から課題だったようです。

メールやビジネスチャットツールが常用化し、やりとりのログが残るようになった
男性 28.3% / 女性 23.9%

テレワークにおいて重宝されるメールやビジネスチャットツール。テキストベースでのやり取りが常用化したことにより、仕事についての会話内容を記録として残しやすくなりました。そういったことにより「言った、言わない」の水掛け論は格段に少なくなったと考えられます。

このように、オンラインへのシフトは仕事のうえで多くの恩恵をもたらしているといえるでしょう。では、仕事以外の、プライベートの部分ではどうでしょうか。

浪費が減った
男性 25.3% / 女性 34.3%

男女ともに多かったのはこちらの回答。コロナ禍の影響もあり、外へ出る機会自体がぐっと減ってしまったことで、衝動買いが減ったと感じている方が多いのかもしれまれせん。

全国のどこからでもセミナー参加が可能にになった
男性 20.6% / 女性 22.7%

セミナーやイベントがオンラインで配信されることも非常に多くなりました。受けてみたいセミナーがあるけど物理的に遠くてあきらめていた……という方も、自宅にいながら参加できる機会が増えているようです。

UberEatsや出前館などのデリバリーサービスが充実した
男性 11.6% / 女性 12.9%

コロナ禍で一気にニーズが高まったのがUberEatsや出前館などの外部委託出前サービス。以前は出前といえばそのお店の方か専門の業者だけでしたが、外部委託する店舗が増えたことによって、家庭内でお店の味を楽しむことができるようになりました。また、そういった意味では……

通販取り扱いが増え、お店の味を自宅で楽しめるようになった
男性 12.2% / 女性 14.3%

……という回答も関連してくるかと思います。今まで手が出なかった高級店や予約待ちの人気店、離れた地域の名店の味わいを自宅で再現することができるようになりました。「コロナ後は、ぜひお店に行って食べたい!」というモチベーションに繋がった方もいるのでは?

ほかにも、オンラインシフトに伴って「オンライン飲み会」という文化が流行したり、舞台やライブのストリーミング配信がされるなど、自宅にいながら自宅にいながらでも趣味や娯楽を楽しめる機会が増えたのは間違いありません。

アフターコロナは
オンラインを賢く使おう!

オンライン環境へのシフトは「コロナ禍だから仕方がない」という、ややネガティブな意味で“仕方なく”行われていた部分も少なからずあるかもしれません。ですが、実際にオンライン環境で暮らしていくなかで、アンケートの回答でもあったようなメリットが表面化し「あれ? コロナ前よりも便利になったぞ!?」と思うような場面も増えてきたのではないでしょうか。

もちろん、一刻も早く新型コロナウィルスの影響が消え去り、以前のような生活を送ることができるのが一番です。が、今回の騒動でメリットだと気づいた部分は、そのまま活かしていけば“アフターコロナ”の世界は、以前よりも快適になっていくでしょう。

これまで、劇場に足を運ばなければ楽しむことができなかったお芝居、講演会、ライブコンサートといったイベントを自宅で楽しむことができるようになり、デリバリーサービスや通販がこれまで以上に充実してきたのもオンラインシフトが進んだ結果と言えます。試行錯誤しながらではありますが、こういった状況下が、あらゆる分野でパラダイムシフトを起こしていくのではないでしょうか。

昭和から平成、そして令和の時代で生活感が大きく変わっていったようにテレワークやリモートワーク、そしてオンラインがあたりまえの世の中になっていくなかで、今後も様々な可能性が生まれていくことは間違いありません。より快適で便利な新たな時代の文化を楽しんでいきましょう!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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